
計画業務に関わっていると、
「また修正依頼が来た」
「結局、今回も最終版は会議直前」
と感じる場面は少なくありません。
最初は違和感があったはずなのに、いつの間にか
「計画は何度も直すもの」
「一発で決まる方が珍しい」
という空気が、組織の中で当たり前になっていないでしょうか。
修正そのものは悪いことではありません。
環境が変われば、計画が変わるのは自然です。
しかし問題は、
修正が減らない組織には、共通した“状態”があるという点です。
それはツールやスキルの問題以前に、
計画業務の進み方そのものに表れています。
修正が多い組織では、
「今回の修正はイレギュラー」ではなく、
修正が前提の業務フローになっているケースが多く見られます。
例えば、
こうなると、
計画を“考える時間”よりも
修正に備えるための“作業時間”が増えていきます。
結果として、
「なぜその数字なのか」
「どこにリスクがあるのか」
といった本来の検討が後回しになり、
修正は減らないまま常態化していきます。
修正が減らない組織では、
計画を作る人と、直す人が分断されていることが少なくありません。
この状態では、
「なぜこの数字になっているのか」
「どこまでが前提で、どこからが調整なのか」
が分かりづらくなります。
その結果、修正する側は安全を見て広めに直し、
作成した側は
「そこまで変える想定じゃなかった」
と感じるズレが生まれます。
このズレが積み重なるほど、修正は増え、計画の納得感は下がっていきます。
修正理由が曖昧なのも、よくある特徴です。
こうした理由での修正が続くと、何を直せば正解なのかが分からなくなります。
修正のたびに
・数字を動かすこと
・整合を取ること
が目的になり、
なぜ修正するのか、どこが問題なのかという議論が抜け落ちていきます。
次の項目を見て、少し立ち止まって考えてみてください。
複数当てはまる場合、
修正が減らない原因は個人ではなく、組織の状態にある可能性が高いと言えます。
多くの組織でこれらの状態が放置される理由は、
「とりあえず回っている」からです。
しかし、
その“何とか”の積み重ねが、修正を前提としたやり方を固定化させていきます。
修正が減らない状態を放置すると、次のようなリスクが高まります。
1つ目は、計画の信頼性低下。
「どうせまた変わる」という前提が広がると、計画は意思決定に使われなくなります。
2つ目は、属人化の進行。
修正を回せる人だけに業務が集中し、引き継ぎが難しくなります。
3つ目は、改善議論が止まること。
毎回の修正対応に追われ、
「そもそもやり方を変える」という話が出なくなります。
こうした状況に対して、
「Excelを工夫すれば何とかなる」と考えることもあります。
確かに一時的な改善は可能です。
しかし、
修正が減らない原因が人や運用にある場合、Excelの工夫だけでは限界があります。
結果として、ファイルやマクロが増え、逆に修正がしづらくなるケースも少なくありません。
修正を減らすために必要なのは、
「もっと頑張る」ことではなく、
修正が起きたときに混乱しない仕組みです。
こうした状態をどう作るかによって、選ぶべき改善アプローチは変わってきます。
修正が減らない原因を構造として捉えたうえで、
次に考えるべきなのは
「では、どう改善するか」です。
Excelを工夫する方法、
既存システムを活用する方法、
Anaplanのような計画業務特化ツールを使う方法——。
次の記事では、
それぞれの改善アプローチを
「手戻り・修正を減らす」という観点で比較しながら整理します。
自社に合った選択肢を考えるヒントとして、ぜひご覧ください。
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